「めでたくかしこ」名場面集とあらすじ 〜その1〜


関東に嫁ぐことを激しく拒否する和宮を、宮中の者たちは「お嫌さま」と呼んでいました。和宮付きの女官おみつとおとよ、そして、乳人(めのと)のお藤はそんな和宮の身を案じ、彼女の行く末がどうなるものかと心配していました。人は

岩倉の秘策とは、ある女性に和宮を説得させるというものでした。


その女性は、大江磐代君。とうの昔に亡くなった和宮のひいおばあさまでした。


ある夜。和宮の枕元に幽霊が現れます。


恐る恐る名を聞くと・・・


その夜、和宮はもう一度、幽霊と再会します。


時は幕末。京都御所では、公武合体の名のもとに皇女和宮の将軍家降嫁の話が持ち上がっていました。しかし、十五歳の少女にそんな事情が理解できるはずもなく…。和宮は部屋に閉じこもり、誰の言うことにも耳を貸さないでいました。

そんなお藤に一人の公家が近づいてきます。それは、公武合体策を推進しようとする岩倉具でした。岩倉にはあっと驚くような秘策がありました。

幽霊が和宮を説得?? 
おみつもおとよも訳が分からぬままにその珍作戦の手伝いをさせられる羽目に。



驚く和宮ですが、その幽霊に不思議な親近感を感じ…。


幽霊は、「めでたくかしこ」と名乗り、消えていきます。


それはお藤扮する大江磐代君の幽霊でした。




ということは、先ほど「めでたくかしこ」と名乗った幽霊はいったい? 本物の幽霊と偽物の幽霊が出たり消えたり、しっちゃかめっちゃかの状況の中、物語はとんでもない方向へ展開していきます。




その