いっぽうこちらは、天女の羽衣を盗んだ又四郎。
 しかしそこに銀狐天人の姿になりかわり、天女の羽衣を取り返そうと現れる。
 悲劇…。
 又四郎は大きな罪を犯してしまう。月は血のように赤く染まり、雷鳴がとどろき、大雨が降りだす。
 天帝のすさまじいばかりの怒りが地上を襲う。
 そして天人は…。
 雨、風、雷、村は流され、人も流され…。
 天女の羽衣を売ろうとする又四郎。又四郎はまだ自分の犯した罪の重さに気付いていない。
 大雨の後は日照り…。動物たちは次々と死んでいく。そして数奇な運命のもと、双子が産声をあげる。
 天女と又四郎の再会。
 罪を心から詫び、赦しを請う又四郎。又四郎は天女に罪を償うことを約束する。
 『のちに外道と罵られようとも…!』

 天女は、愛しいふたりのこどもたちを地上に残し、天へと舞い戻っていく…。
 12年もの間、春を見たことのなかった子どもたち。子どもたちが毎晩奏で続けた笛と太鼓の音色に、怒りを鎮めた天帝は季節を元通りにしたのだった。
 しかし子どもたちには、もうひとつの大きな事実がつきつけられた。
 いやだ、そんなのいやだ…。子どもたちは必死になる。
 しかし天帝は、季節を元通りにすることともうひとつ、子どもたちに大きな贈り物をしたのだった…。
 『かかさま!!』

 こうして地上にまた、春が戻ってきた…。
 『あ…!』

 三人が空を見上げると、そこには…。

 子供たちが奏で続けた笛と太鼓は、今も倉吉の地で奏で伝えられつづけられている。

 打吹童子ばやしのみなさんの演奏。
 『まあるいお月さま』を歌い、感動のフィナーレ。

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