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時は戦国の世。
東郷湖(鶴の湖)のほとりに、クラとレンという二人の姉妹が住んでいました。
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クラはクラでレンのことが心配でした。
なぜならレンは口がきけなかったのです。
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ある日、大変なことが起きました。クラが山に火をつけようとして侍たちに捕まってしまったのです。
すぐに助けに向かったレンですが、レンの力では縄を解くことができません。
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「そいつは何者なのだ?」そう尋ねる白狼に、クラはその男が自分の父親であることを告白します |
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白狼から父親の居場所を聞いたクラは、そこに向かう前にお婆ぁに別れを告げに行きます。もう二度と会えないかもしれない。クラにもお婆ぁにもそれはわかっていました。 |
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一方レンは打吹のお山でクラのことを待っていました。
この山は二人にとって思い出深い山だったのです。 |
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クラは男勝りでいつもお婆ぁとけんか。
レンはそんな姉のことをとても心配していました。
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しかしレンはさびしくありませんでした。クラやお婆ぁがいるし、からすのかあべぇという友だちもいたからです。
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レンを無理やりに帰らせたクラ。そこに獣たちの長・白狼が襲ってきます。
白狼はクラに問いただします。「なぜ山に火を放った!」と。
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クラは白狼に真実を話します。殺したい男がいるのだと。
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お婆ぁは、親に捨てられたクラを陰忍びとして育てました。そして、クラは陰忍びの掟で今までたくさんの敵を殺してきました。お婆ぁはそのことをクラに詫びます。 |
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