本当にたくさんのお客様にご来場いただきました。二公演とも超満員でした。
ありがとうございました。ただただ感謝。。。
                             


松戸市民劇団 合同公演「梨の懸け橋」 倉吉公演 市民影絵劇団
みく

幕開けは唐代の長安の都。美しい二胡の調べが流れ、とても高価な(!)ドライアイスの霧が漂う中、楊貴妃と玄宗皇帝の悲しい別れのシーンが繰り広げられます。モブ・シーン、炎、流れ星、そして人形…。大切なオープニングなのにまだまだ練習が足りていない。。。千年の時が流れるシーンで宙にたなびく白布。幻想的でした。美しかった。  公民館シーンは息もピッタリで台詞芝居の面白さがぎっしり。(アドリブもぎっしり。)「鳥取砂丘」のカラオケシーンはすごい!あそこまでやるかぁ〜〜。数回に及ぶ場転のスムーズさも特筆ものでした。場当たり、通し、ゲネプロ、そして本番二回。いったい何十回場転をしたことでしょう。黒子の皆さん、本当にご苦労さまでした。。。
白梨、香梨が登場するたびに凍りつく(ストップモーションとなる)公民館の人々。はたして“三ばば”の体力は持つのか? 熊、鹿、梨花はエネルギー全開です。心配です。 美しい鳥取の田園風景に映しだされる北脇と高田。黒いシルエットとカラーの背景画。まさに絶妙のコントラストといえます。ちなみに遠景の山は霊峰・大山がモデルとなっています。
北脇永治と松戸覚之助の運命の出会い。(実際はあったことはないようなのですが…。)緊張感あふれる二人の演技に静まりかえる場内。見応えのあるとてもいい場面となりました。公演の後、向後さんは北脇永治さんのご子孫と感激の対面! こんなドラマチックな出会いがあるなんて! 覚之助少年と少女の出会いのシーン。最初の背景画は遠景に山並みが描かれていたのですが、「松戸には山がない。」という事実が一ヶ月前に発覚、急遽描き直しとなりました(汗)(汗)。演出が優柔不断なため人形に最上の動きが与えられなかった。不徳の致すところです。最も悔いが多い場面です。
今回の鳥取の公民館シーンは全編、倉吉弁。劇団みくによる懇切丁寧な(?)方言指導により流暢な倉吉弁で梨の歴史が語られました。よくぞ短い期間であそこまでマスターしたものです。脱帽! 嵐のシーンは石上団長のダイナミックな演出で迫力満点でした。
子どもたちが熱演した「一もんめの一助さん」。短いシーンだったけど、みんな稽古熱心で感心しました。歌詞も10番までしっかりと憶えてくれていました。軍歌のシーンと合わせて、その記憶力の良さにはビックリ!背景の梨畑の絵も良かった。 夜逃げのシーン。最後の最後まで本物の荷車を出そうか出すまいか迷いました。結果的には影絵処理で正解でした。鈴木さん苦心の荷車が素晴らしい。子どもたちには歯を見せないように指導しました。「夜逃げ」なんていっても若い世代にはわからないことでしょう。前の場面と合わせて演出の修正が必要かもしれません。
影絵演出の難しさを痛感したシーン。座る位置、座り方、手の動き、首の動き、影を作るって本当に難しい。大吾朗、森くんともに向後君と絡むようになってグングン演技が良くなりました。鳥取県人らしからぬ豊四郎のオーバーアクト、影絵だからあのぐらいしなければならないのかもしれませんが、もうひとつしっくりこなかった。 唯一のロマンス。。。残念ながら最初のころの初々しさは徐々に失せてきました。半年前は見てるこちらが恥ずかしくなるようなみずみずしさがあったのですが…。まぁ、しょうがないといえばしょうがない。。。10月公演はもう一度新鮮な気持ちで向かい合ってほしい。そうすればこの場面は白眉ともいえるものになることでしょう。
このシーンは、影絵、照明、演出、影絵演出、芝居すべてがそろった名シーンとなりました。欄間が素晴らしい。縁側から入ってくる豊四郎が美しい。 白梨の落とした鼻紙を拾い、パラフィン紙のヒントを得る豊四郎。よくできた設定だと思うけど…(自画自賛!)。このシーンのために和美ちゃんは何度も鼻をかみ、肩からポシェットをぶら下げることになるのです。理不尽…です。。。
このシーンを作り出すために大変な苦労がありました。荒谷舞監に感謝。スモークを充満させるアイディアはちゃんこが出しました。功労賞です。東洋君の森林公園も賛否両論ありましたが、素晴らしかった! やはり今回も花吹雪が舞いました。ダンボールいっぱいの花吹雪は松戸の皆さんの夜なべ作業によるもの。ありがとうございました。
クライマックスともいえる白梨の一人ぜりふ。和美ちゃん熱演。石上団長による選曲が素晴らしい。。。 白梨、香梨とも息もピッタリ。本当の天使のように舞台や客席を駆け回ってくれました。若いって素晴らしい!
最後まで頭を悩ましたラストシーン。みんながいろいろなアイディアを出してくれました。懐中電灯の操作にはまだまだ不満はあるけれど、皆が大きな達成感に包まれました。影絵の美しさを実感!
牧野 彩作詞、藤原 豊作曲、進藤ゆかり編曲の「梨の懸け橋」。名曲にのっての感動のフィナーレ。これだけの人数が舞台に揃うと壮観です。
この大きな大きな拍手は君たちのもの。体いっぱいでこの大きな大きな喝采を浴びなさい。本当に本当にお疲れさまでした。。。


松戸公演

「梨の懸け橋」新作影絵・展示室

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